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懐石であっても、会席であっても、現代では変わらず豪華なコース料理として登場する「かいせき」料理。
1品の量がそれほど多くなく、また目にも美味しく季節のものがふんだんに使用されているために、ついついコースの全てを無駄なく完食。
さらに食事の後のほうに出てくるご飯も、季節のご飯だからおかわりまでしてしまい、締めのデザートの頃には別腹すらもう一杯…。
美味しい料理をいただくと、こんな風になるのは人間仕方ないことではありますが、和食といえどコース料理。実は懐石(会席も)はカロリーが高い食事なんですよ。
目次
現代における懐石(会席)料理のカロリー
懐石(会席)において、現代では大体7~10品が出てくるのは当たり前なのですが、昔と異なり、現代では使われている食材がとにかくカロリーが高くなってきました。
季節の野菜、魚だけでなく値段が高いコースになると、まぐろはトロ、なんとフォアグラや和牛のステーキまでもが料理に使用されています。
揚げ物では以前の和食ではあまり使用されなかった油もたくさん使われていますし、料理に絡むソースにも西洋料理の食材が使われるようになってきています。
そもそも高級な料理なので、昔は貴重だったお砂糖が多く使用されているのは基本ですし、お味噌にコクを出すために卵黄もよく使用されています。
伝統的な食材を使用する料亭では、脂分の多いイノシシ肉や鹿肉が使われることも稀ではないのですね。
しかもゆっくりとした時間をかけて出されるのが懐石なので、血糖値は緩やかに、でも確実に上昇するのです。
そんなコースを水物までばっちり食すると、現代の懐石ではカロリーが1800~2000というのが普通です。
これは成人のやや少ない1日当たりの摂取カロリーと変わりません。コースの本体だけでこれですから、ここにお酒が加わると、あっという間にカロリーオーバーの食事になってしまいます。
懐石のコースで太らないためには?
上記のように、コース料理を思う存分楽しみ、さらにお酒まで付けてしまうと、いくら日本食はヘルシーと言われていてもカロリーオーバーは必須です。
しかし、せっかくの美味しい食事の場でカロリーばかり気にしていては、一緒にいる人も興ざめさせてしまいます。
さらに、基本的に懐石はおもてなし料理なので、食事を残すのは作り手に対して失礼とされています。
そこで、懐石を心置きなく楽しむには、食事の前後に気をつけることが大切です。
まずは、血糖値が急に上がりすぎるのを防ぐため、食事前には少しで良いのでお茶を飲んでおくことをおススメします。
他にも、食後、料亭からはタクシーなどで帰りたくなりますが、少し歩くことをしてみる。また懐石の後の食事については簡素なものを心がけて、1日の総カロリーの調整をするなどがおススメの節制法です。
懐石料理は、共に食事をする人を含め、空間そのものを楽しむ時間です。カロリーカロリーと気にしすぎることをせず、スマートに前後で調整するようにしましょう。