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最近のニュースで、給食でアレルギー源を食してしまい、アレルギーの症状が出た…という事例を耳にしたことはありませんか?

環境のせいなのか、現在の子どもには何らかのアレルギーを持つ子が多いといいます。中でも多いのは卵や乳製品、大豆などの7大アレルギー源と呼ばれるものに対する症状です。

しかし外食をするとなるとこれらの食品は何かしら原料に組み込まれているので、なかなか取り除くのは大変です。

そのようなアレルギー対策について、懐石料理をいただく時はどうすると良いのでしょうか。

目次

懐石料理店でのアレルギー対策

これは店舗によって指針が本当に異なるので、一概には言えないことなのですが、どこかの懐石料亭で食事をいただきたいとき、アレルギー源が気になれば直接お店の人に聞いてみるしかありません。

ただ、聞き方にも色々あって、「成分表を見せてもらえますか?」と不躾に聞いてしまうと、相手に対して心象を悪くしてしまいます。

懐石料亭のなかには、料理の成分表を用意していない店舗も多く(季節に合わせた食材やその日に活きが良い食材を使用したりするので、一覧として作りにくい)そこを責めるのは少しやり過ぎな感も否めません。

何らかの食物アレルギーを持っている場合は、最低でも3日ほど前に予約をし、その際に「○○についてアレルギーがあるので、その食材を抜いてもらえないか」と聞いてみるようにしましょう。

もしくは、自分が予約した料理のお品書きを予め見せてもらい、その中で食べられない料理について差し替えてもらえるかを効いてみるのが1つの方法でしょう。

店側の人と相談をする

アレルギーにもレベルがいくつかあって、アレルギー源の食材と同じ空間にいるだけでも症状が出る人と、本当にその食材をモロに口にしないと症状が出ない人など様々です。

例えば卵であれば、生卵さえ食べなければ大丈夫な人もいれば、料理のつなぎの卵すら全身に発疹を起こしてしまう人、などですね。

懐石などの日本料理に関して言えば、味噌や醤油の原料となる大豆は欠かせない食材です。大豆アレルギーがある人が、どうしても懐石料理をいただく場に出なければいけない時は、自分がその食事会の主催者側であれば、しっかりとお店の人と事前に打ち合わせをしておきましょう。

また、招待する人が多くなる場合にも、お客様の中に食べられない食材がないかどうか、しっかりと確認をし、そうした食材があれば、お店の人にいち早く連絡をとり、アレルギーがあるお客様には、失礼に当たらない代替の料理を用意してもらうようにするか、その方だけでなく、全員分の料理を違うものにするか、話し合っておきましょう。

懐石料理は基本的におもてなしの心を大切にしているので、お客様が美味しく料理を食べられるように、料理についての相談にはしっかりのってくれるはずですよ。

アレルギーの方の座る席を決めておく

懐石料理店はホテルのように何百人という大人数のお客様を相手にすることは(お店の規模もあり)ほとんどありません。

大きな店舗でもせいぜい100名が一杯一杯というお店が多いと思います。

しかしながら、そのお客様に配膳している人数はあまり多くなく、忙しいシーズンには、お部屋担当の配膳係り以外の助っ人は入れ替わり立ち代り、別の人が来る、ということもよくあることです。

そうなると、アレルギー対策をしっかり店側としていても、配膳係りのミスにより、アレルギー源の食事がアレルギーを持つ方に配膳されないとも限りません。

それを防ぐ最大の方法は、しっかり席を決めておくこと、そしてそれを店側に伝えておくこと、です。

店側の人に、事前に「上手から○番目のお客はアレルギー対応の人です」と伝えておけば、それはきっちりとスタッフに周知されます。ですので、どんな人が配膳に来たとしても、間違えることがなくなるのですね。