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5月、暦の上での夏の始まり「立夏」も過ぎ、懐石料理の本場「京都」ではいよいよ「納涼床」の季節到来となってきました。

納涼床では一品料理を楽しむこともできますし、ランチのコースを楽しんだり、宴会があったり、もちろんしっかりした懐石料理を楽しめたりします。

季節限定の風物詩ではありますが、懐石料理に慣れてきたなら、一度は楽しんでもらいたい「夏の趣」です。

目次

京都の川床は「夏の風物詩」

京都の夏を体験されたことはありますか?最近の猛暑や酷暑もあってか、もともと暑~い京都の夏は近年とみに暑くなってきた気がします。

そんな夏の京都において、涼を感じられる料理の席が「納涼床(のうりょうゆか・のうりょうどこ)」です。

京都での納涼床は鴨川、また貴船や高雄、鷹峯などで体験することができます。最近ではいわゆる「一見さん」でもOKなお店が増えたので、京都で夏に懐石料理を楽しむのであれば、ぜひ「納涼床」体験をおすすめします。

鴨川の「床」

京都を代表する河川である「鴨川」。この鴨川の河川敷には古来からとても多くのドラマがあるのですが、それは現在も同じ。鴨川河川敷では、日々様々な人が思い思いの過ごし方をして楽しんでいます。

大道芸の練習をする大学生や、ギターの弾き語りをする人、カップルで河原に座る人々…その姿は多種多様です。

そして、この鴨川沿いに夏場設けられるのが、鴨川の「床(鴨川一帯ではこれは「ゆか」と呼びます)」です。鴨川は長い川であるので、この床もずっと連なっているわけではなく、主に4つのエリアに分けられています。

  • 二条大橋~三条大橋あたり…上木屋町エリアは河原には人通りが少なく、比較的静かに鴨川の床を楽しめるエリアになっています。ランチを提供している店舗もあるので、お昼にもおすすめです。
  • 三条大橋~四条大橋あたり…先斗町エリアのここは、やはり夜の活気があるエリアで、床も宴会的に楽しんでいる人を見かけることが多いエリアです。河原の人通りも多いので、鴨川の人間観察をしながら、京都の町を濃く楽しめるエリアです。床以外にも、このあたりは居酒屋さんや一品料理の店も多いので、床を楽しんだ後も店を変えて長く楽しめます。
  • 四条大橋~松原橋手前あたり…西石垣エリアは懐石料理店の出す床も多くあり、夜の懐石を床で存分に楽しめるエリアです。もちろんランチのお店もあるので、お昼の明るい時間に鴨川を眺めながらの懐石も楽しめます。
  • 松原通り~五条大橋あたり…下木屋町エリアというここは、懐石だけでなく、イタリアンなども床で楽しむことができます。しかし!やはり京都の夏と言えば「鱧」ですので、このエリアにある有名な鱧料理店でぜひ京都の夏懐石を楽しんでもらえたら!と思います。しっかりとしたお店の鱧料理は本当に美味しい夏の味ですよ!

鴨川エリアというのは、祇園祭前の時期ですと、夜にそこここから祇園ばやしの練習をする音が聞こえます。

床じたいは5月~9月のものなのですが、機会があれば祇園ばやしを耳にしながら、京都の夏を耳に舌に、そして目に、楽しむことが何よりのおすすめです。

貴船以北の「川床」

京都市街から北にあがると、貴船や高雄と言われる地域があります。ここも京都の川床(貴船や高雄では「かわどこ」と呼びます)として有名な地域。

ただ、こちらが鴨川の床と少々違うのは、鴨川の床よりもちょっとばかり敷居が高そうなお店が多いということ。そして何よりこのエリアの川床は本当に「涼を感じることができる」のが特徴です。

というのも、貴船などは京都市内よりも3~5度、気温が低いのですね。さらに川の上での食事になるので、日によっては肌寒いほどに涼しいことも。

ただ、市内と異なり、静かで自然が多い点で情緒あふれる川床としてとても人気があります。料理としては流しそうめんや京懐石を楽しむことができます。

鴨川エリアに出店している床の店舗が100店舗弱もあるのに比べ、貴船では20店舗ほどの川床ということになり、やはり情緒的なお店が多いと言えます。

しっとりと京都の夏を楽しみたいときは、貴船や高雄がおすすめです。

納涼床シーズン

京都の納涼床シーズンは5月~9月で、時期によってはお昼のランチを納涼床で楽しむこともできます。しかし、食中毒などの予防のために、盛夏の時期はお昼の納涼床を出さないことになっています。

詳しい情報は気になるお店のHPなどでしっかり下調べをして、楽しい京都の懐石旅をしてくださいね!